将来の事を考えて家を購入しようと思うんだけど、仲介手数料はなんで必要なの?
不動産会社に物件購入の相談をしたら、思ったより仲介手数料が高いんだけど、相場ってあるの?
気に入った新築の一戸建てがあるんだけど、仲介手数料を安くする方法はないのかな?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
この記事では、国土交通省のデータを参考に仲介手数料について解説します。
不動産購入時の仲介手数料について、疑問や不安のある方は最後まで読んでください。
不動産購入時に払う仲介手数料とは?

不動産購入時に払う仲介手数料は、不動産会社が提供してくれたサービスに対して支払います。
マイホームを購入する時に自分で快適な家を選んで、適正価格で安心して購入することができれば不動産会社に相談する必要はありません。
例えば自分で物件選びをするときには周辺環境の知識が必要ですし、購入時には法律や税金に関する専門知識などが必要になります。
さらに注文住宅を購入する場合は建物に関する建築基準法の知識や、購入する土地に関する用途地域などの知識なども必要です。
購入物件を選ぶときに専門知識がないまま不動産購入の手続きをしてしまうと、あとでトラブルになり余計な費用がかかることもあります。
不動産購入時には専門知識が豊富な不動産会社に仲介を依頼することをおすすめしますが、仲介手数料を支払うことでどのようなサービスを受けることができるのでしょうか?
仲介手数料はどんな内容の仲介業務に対する成功報酬?
不動産会社に仲介手数料を支払うことで、以下のような専門的知識が必要なサービスを受けることが出来ます。
- 物件や周辺環境の情報提供
- 内覧手配
- 契約書の作成
- 重要事項の説明
- 住宅ローンの相談
- 登記申請手続きの代行
まず物件の間取りや日当たりが分からなかったり、最寄り駅や近くの病院やスーパーなどが分からなければ選びようがないでしょう。
気に入った物件があったとしても契約書の内容を理解しないまま売買契約をしてしまうと、トラブルに巻き込まれ余計な費用がかかることがります。
住宅ローンを組んで購入を考える場合は、住宅ローンの知識がないと金利や事務手数料などを多く払い、損をしてしまうかも知れません。
不動産会社の持っている専門知識を利用して、希望の物件を購入できるように不動産会社に相談しましょう。
仲介手数料は誰が払うの?買い手と売り手どっち?
不動産の売買契約が結ばれた時点で、仲介手数料の請求権が不動産会社に発生します。
仲介手数料は一般的に不動産の購入者が支払います。
不動産会社は購入希望者がスムーズに住宅を購入できるように、専門知識や情報を提供してくれます。
提供してくれた情報を使って快適な家を適正価格で安心して購入できることに対する報酬なので、購入者が不動産会社に対して仲介手数料を支払います。
仲介手数料を支払うタイミングは後か先か?
一般的には売買契約成立時と物件の引き渡し時の2回に分けて支払います。
売買契約成立時に一括で請求する不動産会社もあるので必ず確認しましょう。
不動産仲介手数料の上限額と計算方法

不動産仲介手数料は高額になりますが、宅地建物取引業法で上限が決まっているので、知っておけば不動産会社が上限金額以上に請求してきた場合には意義を申し立てることが出来ます。
ご自分の購入予定の不動産価格で仲介手数料がいくら位になるのかを計算してみてください。
購入不動産に対する仲介手数料の上限額
不動産仲介手数料の上限額は宅地建物取引業法の第四十六条によって定められています。
第四十六条 宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
引用:e-Gov法令検索https://www.mlit.go.jp/common/001307055.pdf
2 宅地建物取引業者は、前項の額をこえて報酬を受けてはならない。
3 国土交通大臣は、第一項の報酬の額を定めたときは、これを告示しなければならない。
4 宅地建物取引業者は、その事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、第一項の規定により国土交通大臣が定めた報酬の額を掲示しなければならない。
国土交通大臣が定めた売買又は交換の媒介に関する報酬の額は以下の通りです。
宅地又は建物の価格 | 報酬の額(仲介手数料の額) |
二百万円以下の金額 | 百分の五・五 |
二百万円を超え四百万円以下の金額 | 百分の四・四 |
四百万円を超える金額 | 百分の三・三 |
仲介手数料の計算方法

物件価格3,000万円の一戸建てを購入する時の仲介手数料を上の表を参考に計算してみると105万6千円です。
- 200万円以下の金額部分:200万円×5.5%=11万円
- 200万円超〜400万円以下の金額部分:200万円×4.4%=8万8千円
- 400万円以上の金額部分:2,600万円×3.3%=85万8千円
それぞれの金額を足した105万6千円が消費税込みの仲介手数料の上限金額になります。
新築一戸建て物件の価格が400万円以下ということはないと思う、仲介手数料は簡単な速算式を使って計算します。
売値価格×3%+6万円+消費税=仲介手数料の税込総額
速算式で計算した場合も105万6千円になるのでご自分でも計算して下さい。
仲介手数料を安く抑える方法

3,000万円の物件を購入するには、不動産会社に払う仲介手数料だけで100万円以上の金額が必要です。
購入後のことを考えると初期費用は少しでも安いほうがいいと思いますが、どのようにして安く抑えることができるでしょう。
複数の不動産会社を比較検討する
不動産会社の規模によって人件費や家賃などの必要経費が違うので、複数の不動産会社の仲介手数料を比較検討してください。
駅近くのビルに事務所があったり、大人数で経営している不動産会社はそれだけ経費がかかるので、仲介手数料を無料にしたり割り引くことは難しくなります。
逆に地域密着型の少人数で経営している不動産会社は仲介手数料無料や割引がある場合があります。
仲介手数料が無料になる物件を探す
不動産会社やポータルサイトで物件を探すときに仲介手数料がかからない売主物件を選んでください。
売主物件は不動産会社が所有しているので仲介手数料がかかりません。
しかし、売主物件の数は少ないので気にいる物件を探すのに時間がかかるでしょう。
気に入る物件が見つかったら、他の人が契約しないうちに素早く行動できるように準備が必要です。
値引きのお願いに挑戦する
物件購入の予算が決まっているなら、はじめに希望と予算と購入する意思を伝えてください。
不動産会社の主な収入源は仲介手数料なので、購入意思がないのに親切に物件の紹介はしてくれません。
「ここの不動産会社で仲介を受けて物件を購入したいけど、予算がギリギリなのでなんとかなりませんか?」と相談するイメージです。
例えばレストランで食べたいメニューがあるけど、食費を安く済ませたいから「金額をやすくできませんか?」と言っていることなので値引きしてくれなくても当たり前だと思ってください。
まとめ
今回は不動産購入時にかかる仲介手数料について解説しました。
一度購入すると長く使い続ける大切な不動産です、不動産購入で後悔しないためにも下記の3つは実践してください。
- 不動産会社を複数比較検討する
- 不動産会社やポータルサイトで売主物件を探す
- 1番始めに予算を伝え値引き交渉をする